調香サロンでしていること

香りのサロンには、香りで癒されたい、
自分の感覚を整えたい、自分が感じている
ことを香りに触れることによって明確に
したい、などなど様々な思いを持った方々
が来られます。

なにかとても難しいことをしている
わけではなく、トップ・ミドル・ラストに
分けた香料20種類程度を一本ずつ香りを
きいて、好きか嫌いかを言っていただく
だけ。

トップ、ミドル、ラストそれぞれの香りの
流れ方や感じ方が大脳皮質や辺縁系、脳幹
といった部分に影響しその方の脳のクセ
といいますか脳の全体の動きが把握できる
きっかけとなります。

香料の選び方や香りに対する反応をみ
ながら、お話をしていく中でその方本来
が持つ匂い、香りについてカウンセリング
をしていく、そんな流れです。

香りの感じ方は肉体からくるもの。

つまり体の、もっといえば細胞の反応
だったり、声であったりすると思います。

香りの感じ方は精神性や心の状態とも
もちろん関係はありますが、嗅覚で感じる
世界を実感しているのは肉体ですから、
選ばれる香りや苦手な香りは自分の体の
反応であることをいつもお客様には
お伝えしていることです。

だから占いでもなんでもない世界。

香りを通して、ご自身の体がちゃんと
感じていることを表にだす。
それを一緒に整理する。

これがわたしのサロンでしていることです。


でも、香りの世界というのはとても
不思議で、ふと過去世のことやこの世では
ない場所とのつながりを感じる瞬間が
あります。

わたしには特に霊感があるわけでもなく、
そういった世界のことは全くもって
わからない人間なのですが、こんな鈍感な
人間であっても香りを扱うようになってから「ああ、そうなんだ」
と見えない世界の存在を感じさせられる
ことがあったり。

まあ、でもよくよく考えますと、
もともと香りというものは古代から祈りの
媒介物であり、芳香が煙になって立ち昇る
と神様に祈りが届くとされていた
(宗教では現在でも)のですから
当然のことなのかもしれません。
*Perfumeの語源は「煙にのせて」

それは特別な力があるとかではなくて、
本来人間はみな同じ感覚を持っていて、
その自分が感じた感覚にもっと正直で
もっと大切に扱ってきたのではないで
しょうか。

その方の香りの選び方で、出てきた香りの
好き嫌いの全体像を一緒に見返すんです
けど、選ばれた香り一本一本の意味は
(例えばローズは母性を意味するとか)
重要ではないんですよね。

確かに捉え方としてはいわゆる
メディカルアロマで学んだ精油の効果効能
は意味がないことはないのですが、
あくまで参考程度でして、トップからミドル
ラストにかけての選ばれた香りの全体像を
みて、それらが混ざり合った時に放つであろう香りをイメージする中ででてくること、
の話になります。

その全体像の話をしていると、
「そうなんですよね」
「やっぱり!」
といった反応をされる方が多いんですけど、それはわたしがその方がわからないこと
を言い当てた、のではなく、自分の体、
つまり自分自身はすでにわかっていたり、
なんとなくそうなんだろうな、と思ってい
たことが香りというカタチで目の前にでた
ものを、客観的に整理して提示している
という感じになります。

もちろん、その真髄にいくまでに、
相当なバリアがあったり蓋をまだ
あけたくないと思っておられる方もいます。

が、たいていの方はわかっているんです、
すでに。

それを確信できれば、対策も改善策も明確
になりやすいでしょう。

香りがストレスの根源をさぐるのに
効果的ではないかと感じたのは、副腎疲労
症候群を勉強するようになってから。
前職の医療機関ではそういった
カウンセリングをするのが仕事だったと
いうこともあり、ストレスというものの
根深さ、それが及ぼす影響の大きさや
怖さを実感する機会が多くありました。

ちょうど調香を学んでいたこともあって、
ストレスの根源を見つけるためにも
香りは有効ではないか、
ずっとそんな風に感じていました。

前職を辞めて香りを生業にするように
なってから、それは確信となりつつ
あります。

昨年に副腎疲労症候群の症例検討会にて
香りの話を少ししたのですが、
ドクター方がとても興味を持たれまして
いろいろ質問をいただきました。

副腎疲労と香り、今後取り組んでいきたい
テーマです。

それはさておき。。。。
年末大晦日サロン最終日に、香りの世界を
体験しにお越しくださった紀子さん。
その時のことを記事にしてくださって
いました。


こんな風に感じてくださっているなんて
本当にうれしいことです。

香りのお話以外のことでも盛り上がって、
とても楽しいサロン最終日でした。

紀子さんが本来の自分が持つ個性を発揮し、
ますます飛躍されることを応援しています。


病院でも随分自由にいろんな仕事をさせて
もらったし本当にいい環境で幸せな
職場でしたが、自分のサロンでの仕事は
本当にやりたかったことをやっています。

施設でも香りのセッションは子どもたちに
とってなくてはならない時間だし、
香りから広がる食のこと、環境のこと、
休息のこと、心のこと、運動のこと、
性のこと、こららの要素がわたしが
サロンを通じて伝えていきたいこと。

香りが次のステージを目指す方々の
大きな1歩となることを願ってやみません。

長々と書きましたが、難しいことは抜きに
して、単純に日常を離れて香りの世界で
ご自身の感覚を癒す、
これだけでも十分素晴らしいことです。

そんな体験をしに、是非サロンに
遊びにいらしてくださいね。

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香りからはじまる セルフメディケーションのすすめ