殺虫剤とうつ病 そしてこどもの健康

(2014年の記事の再UPです)

二日ほど前、Environmental Health Perspectives誌オンライン版2014年6月6日号

に掲載された米国・ノースカロライナ大学でのうつ病と殺虫剤曝露に関連について

の調査結果が下記サイトに出ていました。



殺虫剤を個人で散布した男性のデータを解析し、殺虫剤の曝露とうつ病との関連を

調べたその結果、2系統(燻蒸剤・有機塩素系)、7種類(リン化アルミニウム、

二臭化エチレン、2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸、ジエルドリン、ジアジノン、

マラチオン、パラチオン)において、うつ病との明らかな関連が認められたこと

を報告

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うつ病と殺虫剤の関係については以前から指摘されていたことで、

これ以外にも認知症と殺虫剤との関連の研究も出てきています。


特に家庭でよく使われているハエ、蚊、ゴキブリ、ダニなどの駆除に使う

スプレー式の家庭用殺虫剤(主成分はピレスロイド)は、シューっと噴きますと

殺虫成分が細かい霧となって部屋中に広がるので、それを吸い込んでしまう

ことが多く危険です。


こういう殺虫剤や農薬のことは、大人でも影響があるのですから子どもは

なおさらのこと気をつけていかねばならないところです。


乳幼児は抵抗力も弱く、体重あたり化学物質被ばくが大人より大き いと

いうこと、また子供は農薬のよう な物質を解毒する能力が低いこと、

というような特徴があるため、脳などの発達中の器官は一層影響を受けや

すくなります。


今世紀初期 に開発された有毒な神経兵器剤とも言われる

有機リン農薬・殺虫剤にかわり、

近年多用されているネオニコチノイド系農薬、殺虫剤。


これは、胎盤を通過して脳にも移行しやすく、胎児やこどもの脳機能の発達を

阻害する可能性が懸念されていますよね。


暑い季節が長く続くようになった日本。

いろいろな虫も発生しやすくなり、殺虫剤や虫除けなどの使用頻度も

高くなってきていることかと思いますが、殺虫剤などの毒性とその人体への

悪影響について関連を指摘するデータがでてきている以上、

その使用を安全性の高いものへシフトする必要があります。


ネットでさがしてみると、化学物質の発生しないいいものがいろいろでていますよ。


うちは蒸留水にゼラニウム、クローブ、ひのき、などの香料をまぜたオリジナルの

虫除けスプレーを作っていますし、蚊取り線香はかえる印の除虫菊線香です。


現在妊娠中の方はもちろんのこと、これから赤ちゃんが欲しいと考えている方も

殺虫剤使用は注意してください。


命はぐくむあなたの身体、大切にね。


こどもと殺虫剤などの害についてお勉強したい場合は、このリーフレットがおすすめです。

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